やめてもいいんだよ

不妊治療の備忘録

排卵誘発とデジャヴ

2021年2月、Dクリニックで卵巣機能検査や子宮卵管造影検査(前々回・前回記事参照)と並行して、卵を育てて排卵を誘発するための「クロミッド」という薬を毎日飲んで、排卵に備えていました。

C総合病院でも、排卵のタイミング指導によるタイミング法はしてたけど、今回のDクリニックでは、クロミッドによってより卵子の質を良くして妊娠率を上げる目的です。


また、チョコレート嚢胞の治療期間が長くてなかなか妊活ができなかったとはいえ、この時点で、子供が欲しいと思ってから既に2年以上経っていたので、

排卵誘発が上手くいけば、タイミング法でもいいし、人工授精をしてみてもいいかもと言われていました。


人工授精というのは、採取した精子をふるいにかけ、調整してから子宮に注入する方法。


よく体外受精と混同されがちだけど、人工授精はあくまでも卵子は体の中から取り出さない。

良い精子を確実に子宮の中に入れることはできるけど、その先で卵子と出会って受精して着床して…という工程は、自然妊娠と変わらないんです。


私はこの時、自分の不妊理由は卵巣チョコレート嚢胞があるからだと思っていました。

だから、人工授精をしたところで、ちゃんと精子卵子が出会えるのか…むしろそこからの工程を助けて欲しいんですけども。という感じでした。


まあとにかく、人工授精をするかどうかは、排卵日の予測ができてから決めても間に合うということで、まずは卵子をいい感じに育てなければ。


卵管造影検査の日に卵胞(卵子が入ってる袋みたいなもの)の育ち具合を確認してもらい、順調に育っていると言われ安心しました。

というか今までC総合病院でもタイミング指導のために卵胞の確認をしてもらってて、育ってなかったことなんてなかったからまあ大丈夫やろと思ってました。


そして、4日後の排卵予測日…

「うーん、この前からあんまり変わってないねぇ」


おやおや?

本来排卵しても良さそうな時期なのに、排卵できる十分な大きさに達してないとのこと。

もう一踏ん張りということで、この日は卵の発育を司るホルモンを刺激する薬?みたいなのを注射されました。(薬の名前は忘れた)


さらに3日後…再びDクリニックへ。


育っていなかった。


卵胞の大きさがどれくらいと言われたか忘れたけど、とにかくもうこれ以上は大きくならないだろうとのこと。

チョコレート嚢胞治療のために8ヶ月程生理を止めていた影響かもしれないけど、今周期は諦めることになりました。。


人工授精するかどうか以前の問題だった…

落ち込んだけど、もし順調に育って妊娠の可能性があれば、次生理が来るかどうかのあのハラハラ期が来ると考えると、今回は潔く切り替えられる、とも思いました。


次の日から、「ルトラール」という黄体ホルモンの薬を毎日飲み、身体を排卵が起こったホルモンバランスに整え、しっかりと次の生理が始まるように備えました。

毎日何かしらの薬を飲む日々…


翌月、生理が来ると、また前月と同じように生理5日目から「クロミッド」を飲んで排卵を誘発します。

生理開始日から12日目頃(つまり排卵予測日のちょっと前ぐらい)Dクリニックに行って診てもらうと、

今回はちゃんと育ってました。

卵胞の大きさ約2.5cmぐらい。2cmを超えると排卵するぐらいの大きさと言われているらしいので、今回は十分な大きさで、いつ排卵してもおかしくないぐらいでした。

(500円玉ぐらい?卵胞って割と大きいな?)


今回も結局人工授精には踏み切らず、自分達でタイミングを取ることにしました。


その理由は、そうこの時、私は半分腹を括っていました。


もう一回チョコレート嚢胞の手術をすること。


卵胞の大きさを見てもらった時、チョコレート嚢胞の大きさも同時に見てもらったけど、長いところで5cmぐらいあるように見えると言われました。


1年前と同じ状況に戻ってるやないかい!

この1年まるごとなかったかのように!!デジャヴかよ!!

(薬での治療は自分で選んだから文句言うな)


こんなことをしていてはいつまで経っても前に進めない。

もし今回妊娠できなかった時のために、手術についても相談しておこうと決意しました。


こういうタイミングってまさに、

「次のステップに進もうと思った時に妊娠した」とか、

「もう次できなかったら諦めようと思ってた時に妊娠した」とかよく聞くタイミングだと思いました。

励ましとして言われたこともあります。

自分でもちょっと期待しました。

「手術しようと決心した途端に妊娠できたわ〜!」と言ってる未来の自分。



でもそんなに上手くはいかない。

卵胞が2.5cmと言われた日から3日間毎日タイミングを取ったけど、翌月呆気なく生理が来ました。


次回、2回目の手術に向けての準備に続きます。


まりの