やめてもいいんだよ

不妊治療の備忘録

鍼灸院デビュー

前回、受精卵は無事に2つ凍結できました。

このあと、十分子宮の状態を整えてから、受精卵を子宮に戻す「移植」の段階に移ります。

 

ここまで来たら、受精卵を絶対に無駄にしたくない。

そんな思いで、少しでも妊娠の可能性を高めるため、先輩の不妊治療経験者の方の経験談やネットで調べた情報などをもとに、不妊に効く鍼灸院に行ってみることにしました。

(本当は採卵の数か月前から行って体を整えておいたほうが効果は高まると思います)

 

 

ネットで調べまくり、会社と家からともに車で40分ぐらいのところにある、「不妊治療専門鍼灸」を謳っているG鍼灸院に決めました。

 

G鍼灸院では、最初にこれまでの治療歴を細かく書くのですが、

さすが不妊治療専門と謳っているだけあり、これまで何をやってきたか(タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精etc)今はどの段階か、今後どのようなスケジュールで不妊治療を進めていく予定か等、細かく書くようになっていました。

 

院長の奥さん自身も不妊治療経験者とのことで、事情も気持ちもよく分かってくれていたのが安心できました。

 

 

問診表を書き終えると、個室に案内されて用意された服に着替えます。

 

院長が担当で、鍼灸治療の基本的な考え方とか、今後の鍼灸治療の計画を話してくれました。

 

今は移植に向けての体質改善が必要なので、子宮の状態を良くする治療をしていく必要があるとのこと。

次は一週間後ぐらいに2回目、そして移植日が決まったら、移植日の前日と翌日に治療、そしてその1週間後ぐらいにまた治療、というスケジュールになりました。

 

治療は、髪の毛ぐらいの細い鍼(はり)をツボに刺す治療と、じんわり温かいお灸をツボにつける治療、あとは主にお腹(子宮)のあたりには、温めた石を置く治療などです。

 

 

鍼は初めてだったので怖かったけど、チクっと一瞬刺激は感じるものの、痛いほどではなく、お灸も石もじんわり温かくて気持ち良いというぐらい。

(ただ、お灸はツボによっては、同じ温度なのに熱くて耐えられないと感じたりすることもあり。これはそのツボが繋がっている体の部位に不調があるということらしいです)

 

 

鍼灸の治療に通うだけではなく、生活習慣の見直しの重要性も説明を受けました。

脳や心臓など生きる上で欠かせない臓器と違って、卵巣や子宮はいわば未来への投資の臓器。

東洋医学では、自分が生きるための睡眠が7時間とすると、赤ちゃんのための睡眠(子宮等に栄養を送る)として+2時間の睡眠が理想と考えるらしい。

もちろん、PM10時~AM2時のゴールデンタイムはできるだけ睡眠に充てる。

(私は元々寝るのが遅くて、AM1~2時ぐらいに寝ることもしょっちゅうでした…まずは0時までに寝てみましょうと言われました…笑)

 

また、東洋医学では「自律神経」が「血管」や「内臓」の機能をコントロールするため、この3つのバランスが大切と考え、このバランスを整える治療をするのが基本らしい。

 

私は実は自覚がほぼなかったのですが、肩と首の凝りがひどく、骨盤も後ろに傾いていて姿勢が悪いとのことでした。。

肩と首の凝りには、頭にあるツボに鍼を刺したらだいぶマシになったので、自律神経が乱れているという証拠ということで、マッサージとかよりリラックスできる音楽を聴いたりアロマを焚いたりして自律神経を整えるほうが効果があるとのこと。

 

そして朝昼晩、毎食ごはんを食べ終わった後とかでよいので、骨盤を立てて姿勢を正し、深呼吸を3回するように指導されました。

 

 

あと、家でも体を温められるよう、自分でできるお灸を買い、足のツボのところに印を書かれました(笑)

足ツボ(クロップドパンツとか履いたら見えて恥ずかしいやつ)

 

この日から毎日、左右計6ヶ所に自分でお灸を開始しました。

(燃えた後の粉が落ちちゃうので、5分ぐらい足の裏を合わせて座ってじっとしないといけない笑)

 

また、寝る時間も早くしていけるように心がけ、朝昼晩の深呼吸もなるべく忘れないよう毎回やるようにしました。

 

 

 

正直、鍼灸院での治療も含め、どれだけ効果があるのか半信半疑でした。

またG鍼灸院は1回30分程度の治療で7,700円。

不妊治療クリニックでの治療費も高い上にこれ以上お金をかけるべきか…

東洋医学は西洋医学と違ってそんなにすぐに効果が出るものでもないとも聞いていたし、今更始めて意味があるのか…

葛藤や不安はありました。

 

でも先生の説明はすごく説得力があったし、実際に鍼をした後すぐに首の硬さが全然違うかったし、

もう私にはできることはすべて信じてやるしかない!と思いました。

 

 

次回、移植に向けた準備に続きます。

 

まりの