やめてもいいんだよ

不妊治療の備忘録

移植判定日

不妊治療中の方閲覧注意

 

移植日の翌日から毎日、ネットで「移植後 妊娠 症状 いつから」「妊娠超初期症状」などと検索しては、自分と当てはまる症状はないか探しまくりました。

 

移植してから、着床するまでに3~5日ほどかかる、

早い人は1週間ほどで、熱っぽさ、倦怠感、吐き気、頭痛などの妊娠初期症状を感じることがある。

 

等と書いていました。

 

基礎体温は36.75℃前後を行ったり来たりして、下がることはないものの、移植後4日ほどは何の変化も感じませんでした。

しかし5日目の時、今まで経験してきた生理前の腹痛のような鈍痛を感じ、一気に不安になりました…

 

6日目、体温が36.60℃に下がって、胃の不快感も感じました。

やばい。よくない流れになってる。。?

 

7日目、体温は36.73℃に戻ってちょっと安心。

ただ、生理前っぽい腹痛と、胃から下腹部にかけて違和感はあり、引き続き不安でした。

この日は鍼灸院にも行きました。

 

8日目、体温は36.83℃で、寝転ぶと胃に不快感があるのは変わらず。

あと、移植後も続けていたホルモン剤3種(エストラーナテープ、デュファストン、ルテウム)のどれかの影響なのか他の原因があるのか分からないけど、足に赤い斑点ができるようになっていました。

痛くも痒くもないけど、見た目が結構気持ち悪いので気になっていました。

 

9日目、体温は36.79℃。妊娠判定日前日です。

相変わらず胃が気持ち悪く、妊娠症状で検索して出てくるような症状は全く感じませんでした…

 

 

そしてとうとう10日目、妊娠判定日でした。

体温が35℃台になる夢を見て、目が覚めてドキドキしていました。

実際測ってみたら36.77℃で下がっていなかったのでちょっとだけ安心…

胃は引き続き気持ち悪いままでした。

 

妊娠判定は、病院で血液検査をして判定してもらいます。

病院での判定の前に、市販の妊娠検査薬で先に検査する人もいますが、私は結局しないまま病院に行きました。

 

判定日は、旦那は仕事が休めず来れなかったけど、母が一緒についてきてくれることになりました。

これまでも妊娠してるかも…!と期待して数日待ってるうちに、生理が来てしまって結局ダメだった。。という経験を何回もしてきたので、

ちょっと緊張するけど、妊娠できてたら嬉しいな、ぐらいに期待度は低めで行きました。

 

 

コロナの関係で母はクリニック内には入れなかったので、近くで待ってくれることに。

この日は混んでいて、11時ぐらいに採血し、13時過ぎにやっと呼ばれました。

 

 

 

診察室に入って、先生が開口一番、

 

 

「着床してますよ~!!」

 

 

信じられなくて、えっ!?!?と言った後、めちゃくちゃ涙が溢れてきました。

正直、自分の心を守るために、残念な結果を言われるシミュレーションばっかり頭の中でして覚悟していました。

 

だから、拍子抜けしたというか、ホッとしたというか、、、

 

血液検査の値も見せてくれました。

hCGというホルモンの値で判断するのですが、100以上あれば良いところ、216ぐらいでした。

 

「良かったですね~!おめでとうございます。」

と先生に送り出され、診察室を出ました。

 

それでもまだ全く実感はないまま、トイレに行って旦那に電話し、震える声で「着床、してた」と伝えました。

喜怒哀楽の表現の少ない旦那だけど、ちょっとテンション高めで「良かったやん!!!」と喜んでいました。(あっさりかよ笑)

 

 

14時にやっと会計が終わり、近くのスタバで待ってくれていた母に「お待たせ~」と寄っていくと、その様子から「今日はまだ結果分らんかったん?」と聞かれました。

 

「…してた」と一言言うと、

「え!!!着床…してたん…」と言うなり、肩を震わせて大号泣してくれました。

しばらく泣いて、「良かったなあぁぁ…おめでとう。」と言ってくれ、私もつられて泣きました。

今まで毎回結果を報告したり、相談して励ましてくれたり、手術で入院するときは毎日のようにお見舞いに来てくれて、長い間心配をかけていた母の、肩を震わせて泣いてくれたあの姿は一生目に焼き付いて離れません…

 

母も半分、残念な結果を一緒に受け止める覚悟をしてくれてたと思います。

ついてきてくれて心強かったし感謝しかありませんでした。

 

 

遅めのお昼を食べ、母がお祝いにケーキを買ってくれて家に帰りました。

旦那と一緒に晩ご飯を食べた後、ケーキを食べました。

旦那は「ここにおる」と言いながら私のお腹をさすり、嬉しそうにしていました。笑

 

 

 

この日で妊娠4週と1日目。

予定日はなんと、私が生まれるときの予定日と全く同じ12月29日。

こんな不思議なこともあるんだな…とちょっと運命を感じました。

 

ただ、今までたくさんの不妊治療経験談を読んだり聞いたりしてきたので、

着床できたからと言って、ちゃんと妊娠が継続してくれるかは分からない、油断はできないな、という気持ちで、手放しでは喜べない気持ちも正直ありました。

 

実際、判定日の3日後、下腹部がチクチクして生理痛のような腹痛があり、妊娠の症状なのかもしれないけど、赤ちゃんが離れてしまって、生理が始まっちゃうんじゃないかと思いました。

 

 

判定の1週間後、経過観察のためDクリニックに行きました。

内診室でいつもの経膣の超音波検査が始まり、モニターを見ていると、7~8mmぐらいの赤ちゃんの袋が見えました。

まだ黒い点のようなものだったけど、姿が見えた瞬間涙が出てきました。

ちゃんとしがみついてくれてた…!

この時初めてエコー写真をもらいました。(不妊治療の時はエコー写真は特にもらわない)

 

hCGの値も2330まで上がっており、子宮外妊娠の可能性もほぼないと思います、おめでとうございます。と言ってもらえました。

 

 

さらにその1週間後には、心臓の部分が確認でき、ピコピコピコと動いているのが見えました。

小さかったけど、確かに生命が生きてるんだ…!と思い、感動でまた涙が溢れてきました…

順調に育ってくれてありがとう。

 

 

その後、週1回Dクリニックに通い、8週0日の日に、ついにDクリニックを卒業しました。

今後は産院に転院してくださいと言われ、今後の生活についての注意点など教えてもらい、最後にもう一回「おめでとうございます」と言ってもらいました。

先生の直筆メッセージ入りの卒業記念品ももらいました。

 

正直、こんな日が来るなんて想像できなかった。

Dクリニックのカルテ番号は、気付いたら私よりも2000番ぐらい後の番号の人も出てきてた。

妊娠判定日まではずっと、このカルテ番号が気になっていました。

私が2年前に初めてDクリニックに来た時から、もう2000人も新しい人が来るぐらい日が経って、私と同じぐらいの番号の人は今どうしてるんだろうか…みんな妊娠して卒業したのかな…

でももちろん私より番号が早い人もいて、その意味を考えるたびに不安になって苦しくなっていた。

 

 

でも、幸い赤ちゃんはその後も順調にお腹の中で育ってくれ、今これを書いている現在、妊娠8ヶ月目になりました。

 

まだまだこれから何があるか分からないので、油断も安心もできませんが、

採卵は2回目、移植は1回目の挑戦で妊娠できたことは、本当に奇跡だと思います。

他の経験談等を読んでいたので、不妊治療をしてすぐに妊娠できたような経験談を見ると、羨ましいし「すぐできてマシな方やん」みたいに、ちょっと僻みのような感情も抱いてしまっていました。

そして、もっと体外受精を何回もやる覚悟でいたし、「不妊治療のやめどき」という本を読んだりして、何回までやるのか等、やめどきもずっと考えていました。。

 

だから、今不妊治療中の方がこの記事を読んだら、素直に喜べない気持ちはあるかもしれない。(というか、自分だったら素直に喜べないかもしれない)

この感情を、私は不妊治療経験者としてこれからも忘れたくないし、これからも同じように不妊治療をしている方に寄り添える人間でありたいと思います。。

 

 

ちょっととりとめがなくなったけど、今日はここまで。。。

 

今後も、助成金の申請の話や、不妊治療経験者としての妊娠生活で思うこと等書こうかなと思っています。

 

まりの