初めての人工授精
2021年8月、約半年ぶりにDクリニックに行きました。
A子先生いわく、
「チョコレート嚢胞の術後なので、まずは人工授精からでも良いと思います。
ただ、チョコレート嚢胞再発の可能性もあるので、4回ぐらい人工授精をして、だめだったら早めに体外受精に切り替えた方がいいと思います。」
とのこと。
私的にもまずは人工授精から、と思っていたので、今周期から始めることにしました。
いつもの膣からの超音波検査で、卵胞の育ち具合を診てもらいました。(この周期は排卵誘発剤の使用なし)
卵胞は順調に育ってきているので、3日後にもう一回みて、それで問題なさそうだったら、その次の日ぐらいに人工授精できそうだと言われました。
次の予約を取るため、旦那との共有カレンダーアプリを開いて予定を確認すると…
人工授精できそうと言われた日は土曜日で、旦那は会社の人とのゴルフの予定が入っている…!!!
旦那には精子を出してもらわないといけない。ゴルフの後とかで、来れる…?
不安に思いながらも、次の予約を取りました。
〜〜〜〜〜
そして3日後の金曜日。
卵胞は2cmぐらいまで育ってました。(排卵の目安:2〜2.5cm)
予想通り、明日が一番タイミング的に良さそうとのことで、土曜日に人工授精することになりました。
しかしここで問題が発生しました。
精子を家で採って持参する場合は、採ってからなるべく2時間以内に持ってくる必要があり、
さらに土曜日は9〜14時半までしか人工授精の予約ができないとのこと。
一方旦那はゴルフのため、朝6時過ぎには家を出る。終わり時間は分からないけど、朝からゴルフしたら終わるのだいたい14〜15時ぐらいまでかかるよな…?
6時に採精したとしても8時に行くのは早すぎるし、14時半に間に合うのもかなり厳しいかも。
…詰んだ。
旦那にその場で電話したけど、仕事中だしゴルフが終わってからDクリニックに何時に着けるかはすぐに分からないとのこと。
看護師さんにも状況を説明し、「15時までに来てもらったら良いので、できるだけ早く来てください」と言ってくれて、とりあえず一番最終の14時半で予約を取りました。
(とりあえず体さえクリニックに着けば、クリニックでの採精でもOK)
その後帰ってから、予約時間を旦那に伝え、ゴルフ場からの時間を調べてもらうと、、
スムーズに進んだとしてもゴルフは14時ぐらいまではかかる、さらにゴルフ場からDクリニックまで車で1時間半ぐらいはかかる。
しかもコースはカートで回っているので、途中で抜けるのは厳しそうとのこと。。
日曜日はクリニックはお休みだし、月曜日まで待っていたらもう排卵してしまっている可能性が高い。
もし時間に間に合わなければ、今周期の人工授精は諦めるしかないな…
そう言っていると、旦那がゴルフに一緒に行く人に相談してくれるとのこと。
結局、会社の人も事情を汲んでくれてゴルフは旦那の分キャンセルしてくれることになりました。。
(キャンセル料は当然発生し、後日お支払いしました)
旦那の会社の人に迷惑をかけて申し訳ない…
けど旦那が不妊治療を優先してくれて、会社の人も理解があって、少し救われる思いでした。
このゴルフ事件(?)があってから、毎月私の排卵が来そうな日の前後はお互い予定を入れないように注意するようになりました。
〜〜〜〜〜
そして土曜日、初めての人工授精当日。
引っ越してからDクリニックが遠くなり、交通費もかなりかかってしまうため、結局人工授精の日もクリニックへは私1人で行きました。(前回記事参照)
昨日行った時、念のためということで渡されていた、精子を入れるための容器を旦那に渡し、家を出る直前に採精してもらいました。
容器を入れ、何回も上を折り曲げた紙袋を渡され、私はそれを大事に鞄に入れて出発しました。
旦那に最寄駅まで車で送ってもらって、電車でDクリニックへ向かいます。
ドアtoドアで、混んでたら2時間ぐらいかかってしまうので、できるだけ急ぐ。
…旦那はいいよな、精子さえ出せたら、クリニックに行かないという選択肢がある。
私は行かないという選択肢はない。
人工授精の日だけじゃなく、その前後も頻繁に行かないといけないので移動だけでも時間もお金もかかるし、それなりに体力も使う。仕事も抜けないといけない。でも私が行かないと治療にならない。
そして痛いことも全部私…人間の体はそういう風にできてるからしょうがないけど…不公平やな。。
とか黒いことを思ってしまう。
(これは私たち夫婦についてのことであり、もちろん無精子症の男性不妊等、当てはまらない場合もあると思います!!男性側はいつも苦労しなくて良いという意味ではないので気を悪くした方いたらすみません。。)
ちょうど14時半頃に到着し、受付で事前に書いてた人工授精の同意書と、精子を紙袋ごと渡します。
まずは精子を調整し、それを子宮内に注入するという流れ。
調整って、詳しくどんなことをしてるのか分からないけど、洗浄して不純物を取り除いて、良好な精子を濃縮する的な感じらしい。(あいまい)
精子の調整には40分ほどかかるとのこと。
待合室でひたすら時間を潰し、精子を渡してから30分ちょっと過ぎたぐらいに、私の診察券番号がモニターに表示されました。
内診室へ入ってくださいという指示。
どんな感じなのか、、すごく緊張しながら、いつものように下半身を全て脱ぎ、出血する可能性があるので、念のためパンツにナプキンを貼っておき、足をおっぴろげにされるいつもの椅子に座る。
カーテンの向こうからフルネームを確認され、さらに試験管のようなビンを見せられて、名前と診察券番号が間違ってないかを確認します。
ビンの中には調整後の精子が入っていて、白というよりピンク色っぽいのがちょっとだけ見えました。
最初どれだけあったのか知らんがめっちゃ少ないな?という印象でした(笑)
そしてカーテンの向こうから
「卵胞十分育ってますよ〜今から精子入れていきますね〜」
とA子先生の声がする。
ついに今から…!麻酔とかなしで大丈夫?痛くないのかな!?
と思ってるうちに、膣から何かが入った感覚が一瞬あり、この後がもっとヤバいんかもしれん…!
と覚悟していると、
「はい終わりましたよ〜」
とのこと。
え!全然痛くない!人工授精って、余裕やん!?
と拍子抜けしました。笑
その後看護師さんに呼ばれ、感染予防のための抗生物質(子宮に異物を入れてるため)と、今後の黄体期(排卵後の時期)補助の薬、そして精子の調整前後の結果を書いた紙をもらいました。
抗生物質は今日から3日間、黄体期補助の薬(ルトラール)は2日後から10日間飲むようにとのこと。
ルトラールは、子宮内膜が受精卵を受け入れやすく、着床しやすくするホルモン剤らしい。
旦那の精子は、運動率・数・奇形率等全ての項目において問題なく、調整後も十分な量がとれていました。
判定は「A」。
そして本日のお会計:25,764円
保険適用外のため、クレジットカードで支払い。
事前にだいたいの金額は知っていたとは言え、いざこの決して安いとは言えない金額の領収書を見ると辛いものがありました…
自然妊娠できる人は払わなくて良いお金…
しょうがないけど、不公平だな…と思ってしまう。
全く動揺してないフリをして会計を済ませ、人工授精の影響かちょっと気持ち悪くなったものの、大きく体調を崩すことはなく帰宅しました。
まりの