やめてもいいんだよ

不妊治療の備忘録

2回目の腹腔鏡手術


MRIの1週間後ぐらいに、Eレディースクリニックの女医先生に結果を聞きに行きました。
輪切りのお腹の写真を見せられ、この左の卵巣付近にチョコレート嚢胞がある、ここがちょっと癒着してる可能性がある、あと右の卵巣にもちょっと血が溜まってるように見えるので、手術の時に見て、溜まってたら中の血を吸い取っておきます、等と説明を受けました。
(正直画像を見たところで素人にはよく分からなかった←)

その1ヶ月後に、術前説明を聞きに行き、2021年6月にF総合病院に入院・手術できることになりました。

1回目の腹腔鏡手術は2019年7月、コロナが流行る前でした。
しかし今回はコロナがまだ流行っている時期。
私の病気の状況は、今すぐ手術をしないと命に関わるという程ではなかったため、病床も逼迫してるので、予定通り入院できるか分からないと言われていました。
なので、無事手術ができるということでちょっとホッとしました。

ただ、入院する前にPCR検査を受けないといけないとのこと。
入院する人が一部屋に集められ、1人ずつ呼ばれて外の特設テントのようなところに入って中で検査を受けます。
鼻の奥に綿棒のようなものを入れられるパターンのやつ。
私はアレルギー性鼻炎副鼻腔炎持ちで、耳鼻科で鼻の奥に器具を突っ込まれるアレは幾度となく経験したことがあったので、耐性はある方だと思ってました(笑)

でもやっぱり痛かった。。
鼻の奥へ突っ込まれるのは一瞬やけど、その後鼻の痛みはしばらく続きました。

PCR検査の結果が出るまで、付き添いで来てくれてた母と一緒に、買ってきていたパンを昼ごはんに食べました。
1時間程待って、無事陰性だったということで、入院病棟に案内されました。

前回の時と違い、コロナの感染防止のため、家族でも病室への立ち入りは禁止だったので、エレベーターホールのところまで母が来てくれて、そこからは看護師さんと2人でした。

今回も部屋は4人の相部屋でした。
部屋に着くと薬剤師さんが来て、手術にあたり、今服用している薬やサプリがないかと聞かれました。
この時、私はいつ妊娠してもいいように、ずっと葉酸サプリを飲んでいました。
脳や心臓など体の重要な部分の形成に必要な要素なので、妊婦さんが飲むと良いとされていることで有名です。
ただ、細胞の分裂や成熟など、妊娠の一番初めの頃にも重要なため、妊娠前から飲むと良いらしいです。

葉酸や、ビタミンなどその他飲んでいるサプリの名前を薬剤師さんに伝え、その後は1人で荷物を広げたりして入院の準備を始めていました。
トイレに行こうと、自分のブースのカーテンを開け、ふと窓の外を眺めていた時、

「もしかして…」

と、私の向かいのベッドの人が出てきて声をかけてきました。
その人は小柄で、私よりちょっと若そうな女性でした。
次に続く言葉で、私は固まってしまいました。

「妊婦さんですか?」

え?…
私は突然のことで上手く返事ができず、
「あ…いえ…欲しいんですけどね〜ハハハ…」
みたいな謎の返しをしてしまいました。

「あ…そうなんですね…葉酸って言葉が聞こえたので…一緒かなと思って。。」
と、その女性も、葉酸を飲んでる人がまさか妊婦じゃないとは思いも寄らない感じで、お互い気まずい雰囲気になりました。。
その女性は妊娠中で、つわりがひどくて病院に来て入院が必要になった様子でした。(多分)

全く悪気がないことは分かっています。
妊娠中に入院なんて不安だろうし、仲間かもと思って気軽に声をかけてくれたんだと思います。

でも、、、あの時どう返せば良かったんだろうとずっと考えてしまったし、今でも忘れられない出来事になりました。。
そして私も、無知や自分の思い込みのせいで他人を傷つけてしまわないように、色んな立場の人のことを知りたいし、言動には本当に慎重にならないといけないなと思いました。

〜〜〜〜〜

2年前の腹腔鏡手術の時は、手術前日から点滴をして絶食、さらに手術当日は絶飲でした。
しかし今回は、手術前日の晩ご飯を食べた後、点滴の代わりにOS-1経口補水液)飲むように言われました。
うすーーーーい甘くないポカリみたいな味。

さらに、下剤も同時に飲む必要があり、これも液体でした。
こちらはめっっちゃくちゃ濃くて塩を入れすぎたポカリみたいな味。

2つ一緒に飲んでちょうどいいぐらいの味(笑)

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下剤は寝るまでにこれ1本分、OS-1は次の日(手術当日)の朝10時までにこれを3本分飲むようにと言われました…!
お腹タプタプなりますけど…!!笑

決しておいしいとは言えない(すいません)この2つを、本読んだりゲームしたりしながら騙し騙し飲み、無事に制限時間内に(?)全部飲み干しました。

〜〜〜〜〜

手術当日、下剤が効き、8回ぐらいトイレに行きました。(手術の時はさぞ腸がキレイだったことでしょう…w)

そして、旦那が来てくれました。
ただ、コロナの関係で病室には来てもらえなかったので、手術前は会えず、私の手術が終わって病室に戻るまでの間は旦那も側にいてくれたみたいでしたが、私は寝てたので結局顔が見れずじまいでした…。
終わってから旦那からLINEがきました。

「(チョコレート嚢胞を)取る前と取った後の写真見せてもらったけど、キレイになってたで!
 取ったやつも袋越しに触ったで。」

とのこと…
え、触った!?!?ww
どうやった?と聞くと、

「ブヨブヨの皮」

とのこと。
笑ったらお腹の傷口に響くからやめてくれww

その後先生も来てくれ、右の卵巣も結局血は溜まっておらず、どちらの卵巣もきれいな状態になったとのこと。

その後は順調に回復しました。
前回と違い、夜も眠れたし、術後動けるようになったのも早かった気がします。
OS-1を飲むやり方がよかったのか、コロナで誰もお見舞いに来れないので、飲み物を汲みに行ったりするのも面会の人に甘えたりできず自分で歩いて行くしかないという状況が、逆に回復を早めたのか…?
とにかく1回目の腹腔鏡手術の時よりも術後が楽だったのを覚えています。

術後5日目ぐらいが退院目安と言われていたけど、回復が早かったので結局3日目で退院できることになりました。
こうして、2回目のチョコレート嚢胞の腹腔鏡手術は終わりました。

まりの