やめてもいいんだよ

不妊治療の備忘録

夜中の激痛とMRI

B総合病院に初めて行った日から1週間後、生理が始まりました。

そして生理3日目の日に、37℃ちょっとの微熱が出た。


そこまでしんどくなかったし、当時は研修講師の仕事をしていて、当日急に他の人に代わってもらうのが難しかったので、いつも通り仕事に行きました。


早く帰るつもりが、結局いつも通りの時間に帰り、いつも通りご飯を作って食べて寝ました。


その日の夜中…



今まで経験したことがない程のお腹の激痛で目が覚めた…!!!

お腹をくだしている時とかのあんなレベルではない。

痛すぎて動けない。体制変えるのもキツい。

そこからもう全然眠れない。

内蔵がギューーーーっと押されてる感じで、なんとか立ち上がってトイレに行こうとしても、一歩踏み出すたびに振動がお腹に響く…


朝方にはちょっと落ち着いてきたものの、さすがに会社に行ける状態じゃないと判断して、上司に連絡。


(あ、そういえば、昨日帰りの電車で、揺れがお腹に響くなあと思ったな…)



朝は自分で歩けるほどになっていたので、1人で病院に行くことにしました。


B総合病院に行き、婦人科を受診。

お腹を触診してもらうと、ぎゅっと押された時はそこまで痛くないけど、それを離された時がめちゃくちゃ痛い。


痛さ的に盲腸かクラミジアか、卵巣の腫れの影響の可能性か、色々考えられると言われました。


え、盲腸…クラミジア…??

ここへきて初の病名に戸惑う。


しかしその後採血とCT検査をしてもらうと、CT画像的には盲腸っぽくはない、卵巣の腫れから起こってる痛みかも、という見解に。

(私も直感的にそんな気がしてた)


さらに、1ヶ月後にMRI予約してたけど、今日できることになりました(!)


人生初の全身MRI


音がうるさいとか、狭い空間に長時間入るとか、そういうイメージが強いと思うけど、

私がMRIは二度とやりたくないと感じた1番のポイントは


注射が痛すぎる。



検査着に着替え、機械に入る前に造影剤を肩あたりの静脈に注射でうたれる。


これがもう…!!!

針が入る瞬間は怖すぎて見ないタイプなので、針の太さがどれくらいだったかも見てないけど、ぐぅーーーっっっっと何かが入ってくる感覚がめちゃくちゃキツかった。

しかもその時間がだいぶ長い。


刺さりどころがもしかしたら悪かったのかもしれんけど、人生で(記憶にある中で)1番痛い注射でした…

その後3日ぐらい注射された所ずっと痛かった…


MRIの診断結果は次回に続きます💨


まりの

初めての総合病院

Aクリニックで紹介状をもらってから1週間後、B総合病院に行きました。

初診は予約ができないらしく、空いてそうな朝一の時間帯を狙いました。

今回は旦那も一緒に来てくれたので、だいぶ心強かった。


紹介状を受付で渡して、名前を呼ばれるのを待つ。


B総合病院は、家から電車と徒歩で30分程度。

ちょっと駅から遠いけど便利なところでした。


町の小さなクリニックには何回も行ったことがあったけど、総合病院に行くのは地味に初めてやったかもしれません。

総合病院なので、「産婦人科」が担当科でした。

つまり、産科と婦人科が一緒になっている。


産婦人科の待合スペースで待っていると、

お腹の大きい妊婦さん、赤ちゃん連れのお母さん、見た目では分からないけど妊婦さんマークを付けている人…

自分が意識しているからこそ、余計に目に入ってしまいました。


なるほど、産婦人科というのは今の自分にはなかなかキツいぞ…


そう感じた瞬間でした。



名前を呼ばれ、若くて物腰柔らかな男性の先生とご対面。

ここでも再び超音波検査と、血液検査のための採血をされました。


先生曰く、右の卵巣に、大きめのと小さめのこぶがくっついて6cmぐらいになっている。

大きさ的に、自然に小さくなりそうな感じではないから、妊娠する前に早めに手術した方が良い、

とのこと。


6cmのこぶ…大きめの卵ぐらい?

なるほどお腹の中でそれは、結構大きいのかも…?


結局この日もはっきりとした病名は言われないまま、もう少し詳しい検査をするため、1ヶ月後にMRIの予約を取って(MRIの日が限られてて、1ヶ月後が最短だった…)終了しました。



この時はまだ、もっと早くMRIすることになるなんて思ってもいなかったのである。。



まりの

子宮内膜症か、がんか

28歳になったばかりの2019年明け

採血の結果を聞きに、再び1人でAクリニックに行きました。


土曜日ということもあり、夫婦で来ている人も多く、少し寂しくなりました。

ー1人じゃなくて、いいな…ー


名前を呼ばれて中に入り、白い小さな紙を見せられました。

CA125の値が高いですね…」


???

何が高いって??


Aクリニックでは、この値は"子宮内膜症"の可能性もあるし、もしかしたら"悪性"の可能性もある、手術をしないといけないかも、という診断。


悪性、つまり、がんー?手術?


え?え?ちょっと待って…!?


一旦待合室に戻り、また呼ばれるのを待っている間、必死に調べました。


CA125とは、腫瘍マーカーの一種で、卵巣がんの時に特に高い値になるそう。ただ、子宮や卵巣の良性疾患や、他の部位のがんの場合でも高値になることがあるとのこと。

基準値は35U/ml(←謎の単位)で、私は282でした。


え、めちゃくちゃ高くない?笑


桁の違う数値に戸惑いながらも、色々サイトを読み漁っていると、質問サイトで

1000以上ぐらいであればがん、100超えた程度であれば子宮内膜症か子宮腺筋症でしょう、という意見を見つけました。

どこの誰かも知らない人のコメントで、何の根拠もないのに、自分の中では勝手に、


(がんではないと信じたいけど、やっぱり子宮内膜症なのかもな…)


と謎に納得し、覚悟しつつありました。


また名前を呼ばれ、話を聞く。

とにかくAクリニックではこれ以上詳しい検査ができないということで、総合病院を紹介されました。

(B総合病院とします)


人生で初めて紹介状をもらいました。

B総合病院に電話して、紹介状があることを伝えた。

次の週に、B総合病院に行くことになりました。



女性は7の倍数の歳で体が変化すると言われてるそうですが、まさにこの時28歳。

変化の時期だったのかもなあと、今考えるとそう思います。


次回に続く💨



まりの

初めての婦人科


挙式後2回目の生理が始まりました。


お腹が痛すぎて仕事にも集中できず、常に前かがみでしか歩けないほどの生理痛。


でもこれは私が痛みに弱くなっただけなのか? 

歳のせいとか?

他の人ってどんな感じなん?…


他の人に聞いたって、痛みの感じ方は人それぞれ。


でもどうしても普通じゃないような気がしてネットで調べてみました。



すると、日常生活に支障が出るレベルであれば、一度医師に相談した方が良いって書いてる。


うーんと、これって支障出てるレベル?

一応動けてはいるから、これぐらいのことで行ったら自分に甘い、大げさと思われるかな…


あと妊活の相談もしたいなら、基礎体温表は最低3ヶ月分あったほうが良いって書いてる。

基礎体温まだ2ヶ月しかつけてない…


そんな不安を持ちながら、旦那に「もうちょっと様子見た方がいいかな?」と相談すると、


早めに行っとこ!!と即答。


その言葉に背中を押されて、

家の近くにあるレディースクリニック(Aクリニックとします)を予約して、行ってみることにしました。



超音波で診てみるということで、内診台に座り、足を開く。

(想像してくださ〜いこれ下半身ぜんぶ脱いでま〜す)

f:id:marinodiary:20220110162316p:plain


子宮がん検診と同じようなちょっとした痛みと違和感…

※こんな検査なんて当たり前になっていくことを、この時はまだ知る由もなかった…(誰)


終わってから、撮れたエコー写真を見せられて色々説明されるけど、

白黒やしどこが上か分からんし全然どれが何なのかわからん。


※参考

↓子宮と卵巣の図。左右の赤い丸が卵巣、真ん中のピンクの三角部分が子宮です。

f:id:marinodiary:20220110161949p:plain


先生が言うには、


右の卵巣が腫れてる感じで、3つぐらいこぶがあるように見える。

これのせいで右の卵巣からは排卵してないかもしれない。


とのこと…



こぶってどういう状態!?

排卵してないってどういうこと?


色々焦ったものの、その日は採血され、2週間後の血液検査の結果を待つことになりました。



次回、血液検査の結果とその後の話に続きます💨


まりの


病院に通うまで


2018年5月に結婚し、2018年10月に挙式。

コロナもまだ流行る前で、ありがたいことにここまで順調に事を進められてました。

私たちは結婚したらすぐにでも子供がほしいと思ってたから、挙式が終わってから即妊活開始。

基礎体温を測るために体温計も買って、(舌の下に差し込むやつ)
妊娠の仕組みも調べまくりました。


妊活始めたらすぐにできるもんやと思ってたし、
私は生理予定日に生理が必ず来るぐらい
めちゃくちゃ規則正しくホルモンが働いてくれてたから

挙式後初の生理周期が4日遅れた時、

絶対妊娠してる!!!

と信じて疑いませんでした。


人生で初めて、薬局で妊娠検査薬を買いました。

"妊娠検査薬は生理予定日を1週間過ぎてから使うこと"

という説明をまじめに守って、
7日目を待ってた。


待ってる間、毎日色々調べまくり、この「まだ妊娠してるかどうか検査でははっきり分からない期間」(厳密にはちょっと違うけど)を
"妊娠超初期"と呼ぶことを知りました。

そして先輩ママさんたちの「妊娠超初期に起こっていた体や心の変化」みたいな体験談を読み漁り、

確かに下腹部の違和感はあるなあ、、
でも胸の張りとかはないなあ、、

とかソワソワしてるうちに



生理がきた。



信じられなくて、妊娠超初期によくあると書いてた、"着床出血"と思い込みたかった。

…いや、それにしては血の量が多すぎる。


…それに…

生理痛ってこんなに痛かったっけ???


実は半年前ごろから、生理痛がキツいなと思ってた。
学生の時ってこんなにしんどかったっけ?


もしかしたら、妊娠できない理由と何か関係あるのかも?


そう思った時初めて、病院で診てもらうという選択肢が生まれました。

次回、初めて婦人科に行った話します💨


まりの

このブログを始めたきっかけ

今まで私は、ブログ・本・SNSを通して、
不妊治療に関して数え切れない程の体験談を読んで、
参考にさせてもらい、勇気づけられてきました。


でも私自身は、不妊治療専用のSNSアカウント等を作って記録したり、
思いを綴ったりすることはしてきませんでした。

不妊治療仲間を積極的に作る気はなかったし(妊娠できるタイミングが違えば誰かが必ず辛い思いをするから)、
もし何かを発信するなら、妊活・不妊界隈に向けてても意味はないと思ってたからだと思います。


むしろ、私個人を知ってくれている人たちに、
少しでも不妊治療の現状を知ってほしい、
身近に感じて理解してほしいという気持ちが強かった。


だから1度だけ、自分のインスタグラムアカウントで、
不妊治療をしてることを公表し、想いを歌にしたました。
「やめてもいいんだよ」という曲です。

公表できて、自分自身すごくすっきりしたし、
共感や励ましの言葉をいただいたり、
「子供作らないの?」的な類のことを聞かずに接してくれる周囲の方に感謝しています。


でも、やっぱり昔から仲良くしてくれてる友達とか、
趣味を通じて私を知ってくれた、仲良くなってくれた皆さんが不意に目にする場所で、音楽を聴いたり交流したりする楽しい場で、
頻繁に治療のことを書いたり、弱音を吐いたりすることはしたくなかった。



かっこつけてるだけに聞こえるかもしれんけど
悲劇のヒロインのような振る舞いはしないように、なんとか自分を保ってました。
(いや溢れてしまってた可能性あり)




自分の治療歴や、その時感じたことは残しておきたいし、経験した事がない人にも知ってほしいというわがまま(自己顕示欲?)と、

でも結局は経験した事がない人には分かってはもらえないかもしれないし、子供がいる人に気を遣わせてしまうし、接しづらくなって距離を置かれてしまうかもしれないという不安。


それがずっと心の隅にあったような気がします。


それなら。


SNSという交流の場ではなく、自分の日記として書いて、見たいと思ってくれる人がいたら見てもらえるようにしたらいいのかもしれない、と思い至り、
今までの治療について、そしてこれからの奮闘を、ブログに綴ることにしました。


更新は不定期、いつ現在に追いつくか分かりませんが、
だいぶうろ覚えになってるとこもありますが、
気軽に覗いてもらえたら嬉しいです。

まりの