やめてもいいんだよ

不妊治療の備忘録

排卵誘発とデジャヴ

2021年2月、Dクリニックで卵巣機能検査や子宮卵管造影検査(前々回・前回記事参照)と並行して、卵を育てて排卵を誘発するための「クロミッド」という薬を毎日飲んで、排卵に備えていました。

C総合病院でも、排卵のタイミング指導によるタイミング法はしてたけど、今回のDクリニックでは、クロミッドによってより卵子の質を良くして妊娠率を上げる目的です。


また、チョコレート嚢胞の治療期間が長くてなかなか妊活ができなかったとはいえ、この時点で、子供が欲しいと思ってから既に2年以上経っていたので、

排卵誘発が上手くいけば、タイミング法でもいいし、人工授精をしてみてもいいかもと言われていました。


人工授精というのは、採取した精子をふるいにかけ、調整してから子宮に注入する方法。


よく体外受精と混同されがちだけど、人工授精はあくまでも卵子は体の中から取り出さない。

良い精子を確実に子宮の中に入れることはできるけど、その先で卵子と出会って受精して着床して…という工程は、自然妊娠と変わらないんです。


私はこの時、自分の不妊理由は卵巣チョコレート嚢胞があるからだと思っていました。

だから、人工授精をしたところで、ちゃんと精子卵子が出会えるのか…むしろそこからの工程を助けて欲しいんですけども。という感じでした。


まあとにかく、人工授精をするかどうかは、排卵日の予測ができてから決めても間に合うということで、まずは卵子をいい感じに育てなければ。


卵管造影検査の日に卵胞(卵子が入ってる袋みたいなもの)の育ち具合を確認してもらい、順調に育っていると言われ安心しました。

というか今までC総合病院でもタイミング指導のために卵胞の確認をしてもらってて、育ってなかったことなんてなかったからまあ大丈夫やろと思ってました。


そして、4日後の排卵予測日…

「うーん、この前からあんまり変わってないねぇ」


おやおや?

本来排卵しても良さそうな時期なのに、排卵できる十分な大きさに達してないとのこと。

もう一踏ん張りということで、この日は卵の発育を司るホルモンを刺激する薬?みたいなのを注射されました。(薬の名前は忘れた)


さらに3日後…再びDクリニックへ。


育っていなかった。


卵胞の大きさがどれくらいと言われたか忘れたけど、とにかくもうこれ以上は大きくならないだろうとのこと。

チョコレート嚢胞治療のために8ヶ月程生理を止めていた影響かもしれないけど、今周期は諦めることになりました。。


人工授精するかどうか以前の問題だった…

落ち込んだけど、もし順調に育って妊娠の可能性があれば、次生理が来るかどうかのあのハラハラ期が来ると考えると、今回は潔く切り替えられる、とも思いました。


次の日から、「ルトラール」という黄体ホルモンの薬を毎日飲み、身体を排卵が起こったホルモンバランスに整え、しっかりと次の生理が始まるように備えました。

毎日何かしらの薬を飲む日々…


翌月、生理が来ると、また前月と同じように生理5日目から「クロミッド」を飲んで排卵を誘発します。

生理開始日から12日目頃(つまり排卵予測日のちょっと前ぐらい)Dクリニックに行って診てもらうと、

今回はちゃんと育ってました。

卵胞の大きさ約2.5cmぐらい。2cmを超えると排卵するぐらいの大きさと言われているらしいので、今回は十分な大きさで、いつ排卵してもおかしくないぐらいでした。

(500円玉ぐらい?卵胞って割と大きいな?)


今回も結局人工授精には踏み切らず、自分達でタイミングを取ることにしました。


その理由は、そうこの時、私は半分腹を括っていました。


もう一回チョコレート嚢胞の手術をすること。


卵胞の大きさを見てもらった時、チョコレート嚢胞の大きさも同時に見てもらったけど、長いところで5cmぐらいあるように見えると言われました。


1年前と同じ状況に戻ってるやないかい!

この1年まるごとなかったかのように!!デジャヴかよ!!

(薬での治療は自分で選んだから文句言うな)


こんなことをしていてはいつまで経っても前に進めない。

もし今回妊娠できなかった時のために、手術についても相談しておこうと決意しました。


こういうタイミングってまさに、

「次のステップに進もうと思った時に妊娠した」とか、

「もう次できなかったら諦めようと思ってた時に妊娠した」とかよく聞くタイミングだと思いました。

励ましとして言われたこともあります。

自分でもちょっと期待しました。

「手術しようと決心した途端に妊娠できたわ〜!」と言ってる未来の自分。



でもそんなに上手くはいかない。

卵胞が2.5cmと言われた日から3日間毎日タイミングを取ったけど、翌月呆気なく生理が来ました。


次回、2回目の手術に向けての準備に続きます。


まりの


子宮卵管造影検査

卵巣機能検査などの不妊の基本検査を終えた別日、もう一つの基本検査、子宮卵管造影検査をしました。


不妊界隈ではよく耳にする検査で、私も先生に言われる前からだいたいは知っていました。

インスタとかで調べてると「めちゃくちゃ痛かった」「二度とやりたくない」とか「聞いてたほどではなかった」など色んな意見があり、不安だった検査の一つ…


子宮卵管造影検査とは、子宮まわりのレントゲンをとって状態を見ること。

健康診断でバリウム飲んで胃のレントゲンとったりすると思いますが、それの子宮版みたいな感じです。


これをすることで、精子卵子が出会う場所である卵管がちゃんと通ってるか(詰まり等ないか)、卵管の周りが癒着等していないか、子宮の形に異常はないか等が分かります。

また、バリウムを飲むのと同じ原理で、子宮内に造影剤を注入し、レントゲン撮影を行うので、この検査から半年以内は卵管が通りやすくなり、妊娠しやすいと言われています。

なので、どれほどの痛みなのか怖かったけど、これで妊娠しやすくなるんだったら嬉しいかも…!という気持ちでした。


子宮卵管造影検査は、生理が終わってから排卵までの間の期間に受ける必要があります。

さらにDクリニックでは、検査日時が決まっていて、月・金の15時〜か、火・水の11時〜のみ。(曜日限られてるし中途半端な時間…!!!)

会社からDクリニックまで45分ぐらいかかるので、ほぼ半日仕事は休んで行きました。



開始10分前に着き、今日の流れを説明される。

不安な人は30分〜1時間前に痛み止めを飲んでおいてもOKと言われてたけど、飲むのを忘れてたので、説明が終わってから飲みました。笑

(今からやったら効かないかもね〜と言われた。)


番号を呼ばれ、奥の方に案内されました。

そして更衣室で、下半身を検査用の紙のペラペラスカート1枚だけにするように言われる…(青くてなんとも言えぬダサさ)


しばらくして手術室のようなところに通されました。

検査の前に、次の排卵に向けて、卵胞がどれくらい育ってるかを見るということで、前回から指名していた女の先生(A子先生とします)が、超音波検査で卵巣の様子を診てくれました。(多分みんなやる訳ではない)

膣から機械を入れ、右へグリグリ…左へグリグリ…

左の卵巣には、若干小さくなったとはいえチョコレート嚢胞がある状態。

このグリグリが左にくると、ズキンッッと響いて結構痛い…!もうやめてほしい…!!

(卵胞は問題なく育ってた)


まあでも、今日はここからが本番。

きっとここからの痛みはこんなもんじゃないんだろう…


卵胞チェックが終わった後、子宮口から細いチューブを入れられ、抜けないように固定されます。

痛いのを覚悟してたけど、ちょっと違和感があるなぐらいで、そこまで痛みはなかったです。

そしてチューブが入ったまま歩いて撮影場所に移動します。(シュール)


レントゲンの部屋に移動すると、台の上に仰向けで寝かされます。

そしてさっきのチューブを通して、造影剤を注入される…


あーなるほど。これは、あー生理痛の一番重い時みたいなやつや。お腹がグウゥって重い感じの鈍痛。

しんどいけど、まあまだこれぐらいなら生理の時と変わらんな…


などと思ってる間、A子先生は

「息をすーっと吐いて楽にしててくださいね〜」

「痛いね、頑張ってね、もうこれ以上は痛くならないからね〜もうちょっともうちょっと〜」

と絶えず声をかけてくれていてすごく心強かったです。


そして一瞬違う部屋へ行って撮影し、「はい終わりですよ〜」とのこと。


あれ?もう終わり?

そんなに言うほど、というか痛みの種類も鈍痛で一瞬やったし全然たいしたことなかったけど…!

…それよりさっきの超音波検査の方が痛かったけど!笑


という感じで、痛み止めを飲むのが遅かった割に(笑)

私にとっては、気にしていたほど辛い検査ではありませんでした。



その後チューブを抜いてもらって私服に着替えてしばらくし、その状態でもう一度レントゲン撮影。

詳しい結果は後日聞きに行くことになりました。

(造影剤はお腹に吸収されるらしい)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


後日結果を聞きにいくと、

・卵管は左右ともに通っている

・卵管の周りに造影剤があまり広がってないから、癒着があるかもしれない

とのこと。


とりあえず卵管は通ってて良かった…!!

癒着は、チョコレート嚢胞の細胞が卵管と癒着してるのかも…?ということでした。


ということで、癒着の件が少し気になるものの、特に問題はなさそうという結果になりました。


〜お会計〜

子宮卵管造影検査費:8,760円

ちなみに前回書き忘れた、

旦那の検査費(精液・血液):6,440円

私の検査費(卵巣機能・血液):30,570円


今後の治療方針を見極めるために必要とはいえ、検査だけでも割とします…(´・ω・`)


まりの


卵巣機能検査

チョコレート嚢胞の薬物療法を終えた翌月、8ヶ月ぶりにDクリニックに行きました。

前回最悪な先生に当たってしまったので、自分のメンタルを守るために今回は絶対違う先生を指名する!!と心に決めて(笑)予約。


Dクリニックでこれから治療していくにあたり、まずは基本的な検査が必要ということでした。

旦那の検査も改めて予約してたので、旦那と一緒に行きました。

残念ながらこの時のことはあんまり覚えてないけど(笑)旦那は別室に連れて行かれて精液を採り、私は採血をされたと思います。


その日は結果は分からないので、また後日とのこと。

また、次は卵巣機能検査をするので、生理がきたら2〜4日目に予約をとってください、と言われました。


翌月、薬で止まってた生理が戻ってきたので、Dクリニックを予約。

血液検査や子宮内を超音波検査され、前回の採血結果とともに結果を聞きました。

検査結果の実際の写真(笑)↓

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(赤字は帰ってから自分で調べて追記したメモ。性格出てるなw)


左が前回の採血結果、右が今日の結果。

結論から言うと、どの数値も問題ありませんでした。


左のAMHについて触れておくと、これは「卵巣予備能」と先生のメモがあるとおり、卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかみたいな数値。


不妊治療に関する本で読んでちょっと衝撃だったのですが、卵子って生まれた時が一番多くて、そこからはどんどん減っていく一方なんです。

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出典:「不妊治療を考えたら読む本」浅田義正・河合蘭


男性は、精子を毎日作ることができます。(※個人差あり)

だからたくさん排出してもなくなることはない。(精子が老化するとかはあるかもしれんけど。知らんけど。)

でも女性は生まれた時に卵子の数が決まっていて、その後自分の体で生成することはできないみたいです。

グラフを見ても分かるけど、すごい勢いで減っていきます。

しかも、これらが全部生殖可能な卵子として排出されるわけではなく、毎月の排卵の時期には(ほぼ)1個ずつしか排出されず、他のほとんどは消えて行くらしいです。

だから、男性と違って女性には物理的なタイムリミットがある。(男性にもあるという人もいるけど)


このタイムリミットは、年齢ではなくさっきの「AMH」の値が関係すると言われています。

AMHの値が低いから妊娠ができないという事ではないけど、卵子の数が残り少なければ、それらを無駄にしないようにできるだけ早く治療をした方が良いということみたいです。。

私の場合は基準値の範囲内だったので、チョコレート嚢胞はあるものの、卵子の数は問題なさそうだと思えてちょっと安心しました。



また、もう一つの血液検査の結果も聞きました。


まず「精子抗体」という検査。

これは精子を敵とみなして攻撃してしまう抗体があるかどうかの検査で、正常値でした。(抗体なし)


そして「風疹」の抗体。

基準値を超えてしまっているので、もし妊娠中に風疹にかかってしまったら赤ちゃんに影響が出てしまうので、風疹ワクチン接種推奨レベルとのことでした。


ここへきて風疹ワクチン…


ただ先生に接種した方が良いか相談したところ、数値としてもそこまで緊急度は高くないし、接種すると数ヶ月妊娠できないため、今後妊娠できないタイミングとかにワクチンを打った方が良いかもとのこと。。


今はせっかくチョコをチョコっと小さくしたとこやから(は?)風疹の注射はタイミングを見て打つことにしました。


また、旦那の結果も聞きました。

こちらも前回同様全く問題なし。



それにしても不妊の原因って本当に様々で、だからこそ色んな検査の種類があるなあと思いました。。(まだまだやっていない検査多数)


あと、触れていなかった先生について!

今回からは女性の先生を指名して診てもらいました。

この先生はめちゃくちゃテキパキしていて、話すのもかなり早く、見た目も短髪ですごくかっこいい感じです。

一見サバサバしているように見えましたが、患者の気持ちに寄り添った言葉選びや言い方で伝えてくれて、質問すると丁寧に答えてくれて、救われるような気持ちになりました。

この先生なら、私が妊娠できるよう親身になってくれそう、信頼できそうと感じました。


先生の言い方や態度って本当に大切だなと思った瞬間でした…

こうして引き続きDクリニックに通うことになります。


次回、卵管造影検査に続く。


まりの


注射と薬と更年期

2020年5月、左卵巣のチョコレート嚢胞を、生理を止めることで小さくするため、Dクリニックから逆戻りで再びC総合病院に予約を取りました。


部長先生にDクリニックで言われたことや自分の決断を話すと、治療方針を提示してくれました。

それがこちら↓

最初の3ヶ月ぐらい・・・偽閉経療法

その後(目安は6〜9ヶ月)・・・黄体ホルモン療法


偽閉経療法とは、女性ホルモンを抑制する薬を摂取して、閉経したような体にする方法。

私の場合は、月に1回病院でリュープリンという薬を注射されました。

この療法は、閉経した時と同じような身体になるため、副作用で更年期症状が出たり、骨密度が低下したりする可能性があるとのこと…!(怖)

だから、6ヶ月以上続けるのは禁止されているらしい。(怖)


黄体ホルモン療法は、黄体ホルモンを摂取することで子宮内膜の増殖を抑える?方法。

ジエノゲストという錠剤を毎日飲む方法で、私のようなチョコレート嚢胞などの子宮内膜症の治療によく使われるらしいです。

ジエノゲストは副作用として、不正出血(生理でもないのに出血すること)が起こることがあるとのこと。


リュープリン注射3ヶ月を最初にすることによって、生理をしっかりと止め、次のジエノゲストによる不正出血を減らす目的もあるとのこと。


これらの説明を受け、早速次の生理が始まったらその2〜5日目頃を1回目として、注射を始めることになりました。

ちなみにこの時のチョコレート嚢胞の大きさは、確か5cm弱ぐらい。


このころはまだ1年半前のMRIの時の注射の記憶が鮮明で(※ブログ「夜中の激痛とMRI」参照)

注射がまたあんなに痛かったら…と怖かった。。

しかし、1回目の注射の日。

肩のちょっと下あたりに注射をされ、グググっと薬が入ってくる感覚は1秒ぐらいあったものの、思ってたほど痛くなくて安堵。


6月に2回目をうってしばらくした頃ぐらいから、身体の変化を実感し始めました。


なんかお腹ずっと気持ち悪い。

あと、なんか動悸というか、呼吸浅くなってる気がする。息切れしやすいし酸素薄い感じ。

そして顔が火照る。夏やし暑くなってきたからかな?と思ってたけど、冷房が効いてる部屋でも顔が熱い。でも熱はない。

あと気分の上がり下がりも結構激しかった気がします。(ただの私の性格?)

これ…割と更年期症状出てるのでは?笑

更年期ってこんなんなるの?結構しんどいな?笑

何年後かに経験するであろう更年期症状を疑似体験できるとは…(嬉しくない)


 更年期症状を感じながらも、毎回チクッ→グッという注射の痛みに耐えながらも、ひとまず3回目まで注射を終え、8月に超音波検査で嚢胞の様子を確認してもらいました。

直径5cm弱×3cmとのこと。


えっ…と?

全然変わってませんけど?????


まあそんな3ヶ月やそこらで劇的に小さくなったら苦労しないか。

この薬物療法は長いスパンで考えないといけないと最初から言われてたので、まあまだまだ時間はかかるよな。。。

と自分に言い聞かせました。



そしてその日から、ジエノゲストに切り替わりました。

毎日、朝晩食後にジエノゲスト…

私は本当に忘れっぽいので、薬ケース(月〜日の列があって、それぞれ「朝・昼・晩・寝る前」と分かれてる、時間割みたいなやつ。伝われ〜)に、

あらかじめ入れておいて、食卓に常に置いてる状態にしました。

飲み忘れてたらすぐ分かる…!w

(それでも飲み忘れることあり←)


ジエノゲストを服用して2ヶ月ぐらい経った頃から、、、

不正出血し始めました。

ずっとではないけど、1週間ぐらい経ったらなくなり、しばらくしたらまた起きる感じ。


下着が汚れないようにいつでもおりものシートを貼って、生理用品を持ち歩いてました。

(血がついた下着洗うのめんどくさすぎるよね?世の女性ほぼ全員経験してるよね?笑)


お腹もちょっと痛いのと、

寝ても寝ても眠い…!!(これもただの私?平常運転…?笑)

そしてうっすらずっと気持ち悪い。


ジエノゲストの副作用なのかはっきりとは分からないけど、とにかく毎日なんとなくしんどかった。

ついに、やっぱこれはちょっと先生に相談してみようと思い立ち、12月の初めに病院に行きました。


いつもの部長先生はおらず、別の先生に症状を伝えると、やっぱりジエノゲストの副作用なので、出血や気持ち悪いのはしょうがない、と言われる。。

そしてチョコレート嚢胞の大きさを超音波で見てもらうと、大きいところで4.5cmとのこと。

まあ初めよりは多少小さくなってるっぽいけど、測り方にもよると思うし、正直あまり変わってないな…という印象でした。


その2週間後、部長先生がいる時にもう一度受診し、今後の治療について相談しました。

7ヶ月程続けてみた結果…


生理が来ないのは確かに毎月楽やし、チョコレート嚢胞が多少でも小さくなっていくのは助かる。

でもその分副作用も割とあるし、これを続けてる間は子供が望めないというジレンマもある。

まだちょっとしか小さくはなってないけど、この速度で行くなら、もっと小さくなるまで何年かかるか分からない。

だからやっぱりもうこの治療はやめて、不妊治療を早く再開したい。


と伝えました。。。


(こうなることは最初から分かってたやろ…!!!)と心の中のもう1人の自分が叫んでたけど、

やってみないとどうなるかは誰にも分からないし、気持ち的にも次に進むために、私にはこの経験が必要だったんだと思っています。


先生は私の意志を受け止め、ジエノゲストの服用をやめ、生理が来たら改めてDクリニックへ行って相談してみてください、と言いました。


ということで、薬漬けの日々とC総合病院にサヨナラ、年明けからは再びDクリニックに行くことになりました。


まりの


不妊専門クリニックデビュー?

C総合病院での子宮のポリープの手術後、経過も問題なかったので、私は部長先生に、不妊治療専門のクリニックを紹介してほしいと伝えました。

先生はクリニックを3つほど紙に書いて紹介してくれました。


家に帰ってから、全部のクリニックのホームページを見て方針等を確認し、色んなサイトの口コミをくまなく見て(笑)

1つのクリニックに行くことにしました。(Dクリニックとします)


ポリープの手術が終わったら本格的に不妊専門のところに行こうと思ってたので、それまでに本を読んだり、不妊専門のところに通っている人の投稿とかもいっぱい見て勉強していました。

なので、ある程度自分の中でクリニックを選ぶ基準がありました。


・婦人科で不妊治療もできるというのではなく、不妊治療に特化している(体外受精などの高度不妊治療ができないところが多いから)

体外受精で採卵する時に麻酔をしてくれる(痛いの嫌)

・駅近で通いやすい

・子連れNG(総合病院の産婦人科で、小さい子を連れてる人を見るだけでも辛かった。子連れの人がクリニックにいたら、「あの人は1人いるからまだいいやん。自分は妊娠すら1回もできない。」って勝手に比較して勝手に心がざわざわしちゃうのが目に見えてるから。その人だって1人目も不妊治療で苦労してやっと授かった可能性もあるけど、子供がいるという事実だけで自分にとっては羨ましく感じてしまうと思った。)

・夜診もやってる(仕事をしてても行けるように)


などなど…


Dクリニックは上の全てに当てはまっていて、ホームページに載ってるクリニックの写真も綺麗で、口コミでも、先生や看護師さんが親身になってくれる等いい感じの感想が多かったので選びました。

特に「当院の治療方針により、お子様を連れてのご来院はご遠慮ください」というようなことが書いてたのがすごく心強かった。



早速電話をして、C総合病院から紹介してもらって受診したい旨を伝えると…

初診は今からだと、ゴールデンウィーク明けになるとのこと。(しかも平日で。土曜はもっと先まで埋まってるとのこと…)

…1ヶ月以上先!?!?

一刻も早く前に進みたかったけど、しょうがない。


初診は夫婦で来てくださいとのことで、旦那と予定を合わせて、ゴールデンウィーク明けの一番早く入れるところで予約。


それまでは引き続き、C総合病院で排卵日を予測してもらい、タイミング法を続けていました。(もちろん妊娠せず。)

また今までの手術などの治療歴を書いたDクリニック宛の紹介状を書いてくれました。



そして待ちに待ったDクリニック初日…


Dクリニックはビルのワンフロアにあり、問診票を書いて診察券をもらいました。

診察券には、患者番号が書いてあり、名前ではなくこの番号で呼ばれるとのこと。

個人情報への配慮がすごい。

周りを見回すと、私と同じぐらい(この当時29歳)や、私より若そうな人も多くいました。


そして旦那と一緒に待つこと数十分…

私の番号が、中央のスクリーンにでかでかと表示され、内診室へ。


内診室の手前に着替える部屋が2つあり、1人が着替えてる間に別の人が診察を受けるというシステム。

それが2つあるので、2人の先生がそれぞれの内診室で診察してるっぽい構造。


下半身を全部脱ぎ、診察イスにすわって内診される。

診察イスの前にはカーテンがあるので、まだ顔も合わせてないのに先に陰部を見られるという何とも言えないキモチ🥺


内診が終わってしばらくすると、旦那と一緒に診察室へ案内されました。

そこには男の先生が座っていました。

そして話し始めたんですが…いきなりすんごいタメ口上から目線…!!!

こっちから何か質問しようとしたら、それに被せるように高圧的な言い方で返される。

あまりにも強く無愛想な言い方をされるので、だんだん悲しくなってきて、もう最後の方は涙目で聞いていました。


どういう言い方されたか具体的な言葉はもう覚えてないけど、

(やばい私この人無理かもしれん…)

と早くも心が折れそうになる。。。

せっかく良いと思って来た不妊専門クリニックやのに辛い…


まあとにかく、その男の先生が言ってた内容を要約するとこんな感じ。


〜〜〜

今の状態では、自然に近い妊娠(タイミング法、人工授精)は厳しそう。選択肢としては3つ。


1.すぐに体外受精をする。(ただしチョコレート嚢胞があるから、採卵時に卵巣に針をさすことに伴う感染症の恐れあり)

2.チョコレート嚢胞の手術をしてから、タイミング法や人工授精あたりから始める。

3.半年〜1年ぐらい薬を飲んで生理を止めて、チョコレート嚢胞が小さくなってから人工授精あたりから始める。



さて、あなたならどれを選ぶ?笑



私の選択は、、、

体外受精をするならリスクのない万全の状態でしたいし、既にこの1年で手術は2回も経験したので避けたかったし、まだ年齢的にも余裕はあるかなと思い、とりあえず3の、薬を飲んでチョコレート嚢胞が小さくなることを期待することにしました。


チョコレート嚢胞の治療自体は不妊治療ではないと見なされ、治療はC総合病院で再びやってくださいと言われる…


えーーー!?せっかく意を決して来たのに!?


…ということで、すぐにC総合病院に戻ることになりました😇

今後様子を見て、人工授精とか体外受精をもししたいということになったら、またDクリニックに来てくださいとのこと。

(次来る時は絶対他の先生指名してやる…!他の先生もヤバかったらもうこのクリニックは無理だ。笑)



〜〜〜〜〜


ところで、7年働いた会社を辞めた後、4月からは両親がやっている会社で働かせてもらうことになりました。

今までと違い、毎日のスケジュールがガチガチに決まっておらず、自分の裁量でできる仕事をやらせてもらえたので、通院もしやすくなりました。

あと今なので言ってしまうと、今までは女性が9割ぐらいで人もめちゃくちゃ多い職場だったので、自分より後に結婚した人も周りでどんどん妊娠・出産していき、そういう話を直接聞くことも、耳に入ってくることも多くて辛かった…(誰も悪くないんやけど)

次の会社はほぼ男性しかおらず、その点では精神的に助かってる気がします(笑)

(たまにお子さんの話とか奥さんが2人目妊娠したとか聞くこともあるけど)


ただ誤解してほしくないのは、自分より先に妊娠・出産しても大好きな友達や同僚には変わりないです。

私は周りに割と治療してることを言ってるので、私が自分から聞かない限り、つわりとか出産とかの話を私の前でしない人がほとんどで、助かる反面、気を遣わせてしまっているなと思う時もあります。

不妊治療で上手くいかず落ち込んでる時に、出産の報告など重なるとやっぱり確かにつらい。

それはただタイミングが悪かっただけ。

それよりも、私に子供ができないことで、大好きな人たちと疎遠になるのは悲しい。


気を遣わせてしまっていて申し訳ないんですけど、こんな気持ちなので、周りの皆さん、変わらず仲良くしてほしいです。笑



次回、薬でのチョコレート嚢胞治療へ続く💨


まりの


子宮内膜ポリープ手術

2020年2月末、コロナが大流行するまさに直前の時期、再びC総合病院で子宮内膜ポリープの手術を受けました。


手術は、膣から子宮の中に内視鏡を入れ、内視鏡の先についている電気メスで、カメラを見ながら切除するというやり方。

チョコレート嚢胞の腹腔鏡手術の時と違って、お腹に穴を空けなくて良くて感謝。

日帰り入院でやってるところもあるみたいだけど、私は入院→次の日手術→次の日退院と、2泊3日でした。


入院の1週間前の術前検査・説明では、

誤って子宮の壁を突き破ってしまう可能性もあるとか、開腹手術に切り替える可能性があるとか、怖い脅し(違)への同意書を書かされたりし、、、笑


入院当日。

前回と同様、4人部屋に案内され、明日の手術の時間を伝えられる。

なんと17時半。

しかも明日は朝から食事をとれず、10時以降は水も飲んではいけないという、、、

つらい😭


その日の夕方、子宮を広げるためにスポンジを入れられました。

それがまたなんとも、、痛いし気持ち悪い。

トイレ行った時に気分が悪くなって倒れそうになり、初めてトイレの中でナースコールボタンを押しました。。

このスポンジは明日の手術までずっと入ってるらしく、あと丸1日この状態が続くのキツいな、、、と思ったけど、痛み止めをもらってからはちょっとましになりました。


夜は結局20時半に寝て、朝6時半に起きました。(めっちゃ寝れとる)

手術の時間まで暇なので、オリジナルソングのリリックビデオ作るために手書きの歌詞カード作ったり、(楽曲:あの日)

サブスク&PV YouTube解禁したaikoを観まくったりして過ごしました。(充実の過ごし方)


お昼前に点滴をされ、お昼過ぎ頃には旦那も来てくれて、夕方手術に向かいました。


目が覚めると病室。

全身がまだ痺れてるような感覚。前回と同様、尿管も入れられてる。

ポリープは無事に取れたとのこと。

明日は朝5時から歩行練習をするという。(早)


その夜はあまり眠れず、、、

翌日の朝、看護師さんに手伝ってもらい、歩行練習をしました。

それからは尿管も取れ、点滴も取れ、採血結果で問題がなければ、もう退院できることに!


先生の診察があり、止血のため膣に入っていたガーゼを抜かれる。

ズルルル、ズルルル、ズルルル、ズルルル、ズルルル、、、

どんだけ入ってたん!?

というぐらいめちゃくちゃ出てくる。笑

気持ち悪い感覚やけど、全部抜けたらスッキリー!


その後、採血結果も問題なかったため、朝の11時頃に退院できました。


お会計:97,570円

(意外とかかっている…!!でも今回も医療保険にお世話になり全て賄えましたアリガタヤ)



その日は1人で電車で帰ったけど、やっぱり帰ってからちょっと気持ち悪くてずっと寝込んでました。

そして次の朝起きたら、、、

下から大量出血…!!!???

焦ったけど、出血の可能性はある、続くようであれば連絡を、と言われてたので様子を見ていると、次の日にはもう出血はほとんど止まりました。

セーーフ。


こうして、無事子宮内膜ポリープの手術は終わりました。


まりの


もう一つのチョコとポリープ

退院後、タイミング指導による不妊治療で通院して4ヶ月目、そろそろステップアップ(更に高度な不妊治療に進むこと)した方がいいのかなと思い始めてた頃…

部長先生から衝撃の事実を伝えられました。


子宮の内膜に、1cmぐらいのポリープが2個ぐらいありそう。

これのせいで、着床しにくくなってる可能性があるので、手術してとった方が良い。

(※着床:受精卵が子宮内膜に接着すること)


あと…


左の卵巣にも、3.5cmぐらいの血の塊が見える。

チョコレート嚢胞が左にもできているかもしれない。

(※4ヶ月前に右の卵巣のチョコレート嚢胞手術済み)


とのこと。


え…

また手術…???

てかポリープって大丈夫なやつ…??2つも?


ていうかまたチョコレート嚢胞、、、!?!?


先生曰く、ポリープは良性のもので、手術は子宮鏡下でできるから手術跡が残ったりもしないとのこと。

もしポリープのせいで着床ができにくくなってるとしたら、ステップアップしても意味がないかもしれない…

どんな治療をするとしても、着床できなければ妊娠は始まらないから。。


ということで、私は手術を受けることを即決しました。

手術は、生理が被りそうな時期を避けて、3ヶ月後に受けることになりました。


それまでは引き続きタイミング指導で妊娠できるように頑張ろうと思っていた翌月…

あっけなく生理が来てしまったので、いつものように病院に行き、超音波で卵巣を見てもらうと、先月3.5cmだったチョコレート嚢胞が、今は1番長いところで4.2cmもあるという。。


え、やばい成長はやい。


毎月生理が来るたびにこのペースでいくと、またすぐに手術が必要なぐらいの大きさになってしまう。

先生の助言により、ポリープの手術までは、「ジエノゲスト」という排卵を止める(=生理も止まる)薬を飲むことになりました。。


ネットやインスタとかでチョコレート嚢胞と診断された人の投稿を調べてみても、3cm未満ぐらいの人が多かったり、こんなに大きくなるのが速い人はあまりいなさそうでまた落ち込む。


…あかん、また人と比べてる。

他の人がどうであれ自分とは関係ないことは分かってるけど…。

でもポリープの手術したあとすぐに妊娠できなかったら、その間にまたチョコレート嚢胞が大きくなったら、、、



ちょうどこのころ、会社に退職したい旨を伝えていました。

私の不妊治療はまだ長期戦になる予感がしてた。

今の仕事は出張もあるし、研修をするという仕事は事前準備も必要なので、前日とかに急に他の人に代わってもらうことは難しい。

異動できるかも分からないし、異動先が融通のきくところかも分からない。

これからもっと頻繁に病院に行かないといけなくなると、両立できる自信がなかったというのが1番の理由でした。。


上司は理解があり、色んな代替案も考えてくれてなんとか引き止めようとしてくださったけど、結局、ポリープの手術の2週間前頃を最終出社として、7年弱働いた会社を辞めることになりました。


まりの